2011年6月4日土曜日

DTPA

別名:ジエチレントリアミン5酢酸
英語:Diethylene-triamine-penta-acetic acid

体内に取り込まれたプルトニウムの体外排泄を促す効果があるとされる薬剤。プルトニウムを積極的に排出し、内部被ばくの量を減らす効果が期待される。

静脈注射もしくは吸入によって投与する。服用して腸から摂取する吸収率は低いという。また、急激な使用は吐き気や発熱などの副作用を伴うおそれがある。

DTPAは従来日本では認可されていなかったが、2008年に緊急被ばく医療への対策として、導入、およびDTPAの投与方法に関するガイドラインも検討されている。

2011年6月4日現在、放射性セシウムの体外排出を促すドイツ製薬剤「ラジオガルダーゼ」が、日本でも販売認可を受けており、「ジトリペンタートカル」と「アエントリペンタート」という2商品も承認される見通しとなっている。

関連サイト:
DTPA 投与方法に係るガイドライン - 財団法人 原子力安全研究協会