2011年10月21日金曜日

カダフィ政権

読み方:カダフィせいけん

アフリカ北部のリビアにおける、「カダフィ大佐」を事実上の最高指導者とする独裁政権。1969年以来、2011年8月に事実上の政権崩壊に至るまで、40年余年にわたる長期政権を維持し続けた。

アフリカには、ジンバブエのムガベ政権、エジプトのムバラク政権、チュニジアのベンアリ政権、といった長期独裁政権が多く存在していた。2010年にチュニジアで勃発した「ジャスミン革命」を皮切りとした民主化運動、通称「アラブの春」によって、2010年から2011年半ばにかけてこれらの独裁政権が次々と倒されていった。

カダフィ政権は中東・アラブ諸国の中でも最も長く存続している独裁政権となったが、反カダフィ派の勢力との抗争の末、8月に首都トリポリ、次いでサブハ、バニワリードと、リビアの主要都市が相次いで陥落。カダフィ政権は事実上、崩壊した。

政権崩壊後、反カダフィ派勢力は「リビア国民評議会」を暫定政権として設置。カダフィ大差は政権崩壊後に行方不明とされていたが、2011年10月20日、リビア国民評議会がアルジャジーラを通じて、カダフィ大佐が死亡したことを発表した。