2011年10月21日金曜日

アラブの春

読み方:アラブのはる
別名:中東の春
英語:Arab Spring

2010年から2011年にかけて、中東・アラブ諸国において機運の高まりを見せている民主化運動。1968年チェコスロヴァキアで起きた改革「プラハの春」になぞらえた表現とされる。

アラブの春は、チュニジアで2010年12月から翌2011年1月にわたって繰り広げられた「ジャスミン革命」に端を発する。この革命によって、チュニジアで23年にわたり独裁政権を築いてきたベンアリ政権に終止符が打たれた。

チュニジアでの動きに触発され、エジプトでも大規模な反政府デモが勃発し、2011年2月にはエジプトのムバラク政権が崩壊した。

リビアでも、2011年2月以降に反カダフィ派による政権打倒の動きが激化し、2011年8月に至り事実上政権が崩壊した。カダフィ大佐は行方をくらまし、代わって「リビア国民評議会」が暫定政権となった。

ジャスミン革命、およびアラブの春は、インターネットとソーシャルメディアの存在が大きいと言われている。TwitterやFacebookを通じて市民同士のリアルタイムな連絡が行われ、また、現況が全世界に向けてじかに伝えられたとされる。