2011年12月6日火曜日

ユーロ共通債

読み方:ユーロきょうつうさい

ユーロ圏諸国が共同で発行する債権。または、その構想。共同保証によって高い信用度を維持し、同時に、債権の共通化によって資金調達をしやすくしようというもの。

ユーロ共通債の構想は、2011年11月に欧州委員会のジョゼ・マヌエル・バローゾ委員長により提案された。一般的には、共通債の発行は欧州債務危機を根本的に解決しうる案であると評価されている。

ユーロ圏でも有数の経済大国である独仏の2ヵ国は、2011年12月5日時点では、ユーロ共通債の導入に反対する姿勢を示している。

ドイツのメルケル首相、およびフランスのサルコジ大統領(通称「メルコジ」)は、2011年12月5日にパリで会見し、ユーロ共通債に反対すると共に、EUの基本条約を改正し財政規律を建て直すことが必要である旨を表明している。