2011年12月23日金曜日

ヘパリン

英語:heparin

血液凝固を阻止する作用のある物質。肝臓や肥満細胞などで生成される。血液凝固による血栓などを抑制する機能がある。

ヘパリンと同種の成分は合成して作ることが可能である。人工透析の際に血液凝固を防止する目的に利用されたり、血栓塞栓症を予防する薬剤として用いられたりと、比較的多くの機会でヘパリンが利用されている。

ヘパリンは皮下注射によって体内に投与される。血栓塞栓症の予防や不育症の治療などでは、一日に数回の頻度で注射を行う必要があるため、自己注射による投薬が行われる場合も多い。

ヘパリンを含む薬物(ヘパリン製剤)の自己注射には、これまで保険が適用されていなかった。2011年12月21日に、厚生労働省・中央社会保険医療協議会がヘパリン(ヘパリンカルシウム製剤)の自己注射に対する保険適用を承認したと発表されている。