2012年2月3日金曜日

放射冷却現象

読み方:ほうしゃれいきゃくげんしょう
別名:放射冷却

温度の高い物体が放熱して周囲の気温を下げる現象。特に気象用語としては、晴れた日に地面の熱が放出され、悪天候の日などよりも地表付近の気温が下がる現象を指す。

気象現象としての放射冷却現象は、通常は雲に遮られたり風と混ざり合ったりして逃げずに留まる地表の熱が、よく晴れた風の弱い日には遮るものがないために上空に逃げ、冷え込む現象である、と説明される。大雪が降っている天候下よりも冷え込みの激しい場合が少なくない。

放射冷却現象は、よく晴れた冬の夜、そこから明け方にかけて、顕著に起こりやすいとされる。2012年2月3日未明には放射冷却現象の影響で猛烈に冷え込み、九州地方をはじめ全国38地点で観測史上最低気温を記録した。

関連サイト:
気象データ観測史上1位の値 更新状況 - 気象庁
放射冷却現象 - 物理のかぎしっぽ