2012年3月19日月曜日

王立軍事件

読み方:おうりつぐんじけん
別名:王立軍米総領事館駆け込み事件
別名:王立軍亡命未遂事件

2012年2月に、当時重慶市副市長・兼・公安局長であり、重慶市トップの役職である薄熙来・重慶市党委員会書記の側近であった王立軍が、公安局長を解任された後に四川省成都の米国総領事館を密かに訪問していた、という事実に関連する騒動。

王立軍は、薄熙来により公安局長に任命され、中国マフィアの摘発・一掃を取り仕切っていた。「大紀元日本」の2012年2月23日付記事では、王立軍を「マフィア組織取り締まりの英雄」と呼んでいる。

王立軍の公安局長解任、米国総領事館訪問など一連の事柄について、詳しい経緯などは明らかになっていない。報道では、米国総領事館への訪問は米国への亡命を求める「駆け込み」であったとする見解が多い。王立軍は米国総領事館への訪問後、国家安全省により連行され取り調べを受けているという。

王立軍事件の後、3月には王立軍を公安局長に任命した薄熙来が、中国共産党中央委員会によって重慶市党委員会書記を解任された。詳しい理由は明らかにされていないが、王立軍事件を受けた更迭人事であると見られている。これら一連の騒動を「重慶市副市長問題」と呼んでいる報道機関もある。

関連サイト:
王立軍氏の駆け込み「重大かつ悪質」 薄煕来氏は北京で取り調べ中 - 大紀元 2012年3月16日
<赤龍解体記>(52)重慶市副市長、米領事館に亡命求めた経緯 - 大紀元 2012年2月23日