2012年5月7日月曜日

超低周波地震

読み方:ちょうていしゅうはじしん

通常の地震と比べて地盤が異様にゆっくりと滑り、断層がゆっくりと破壊される地震。いわゆる「低周波地震」よりも滑りが遅く、高周波成分をほとんど含まない地震。

超低周波地震における地震動は、断層の中で破壊が進行する速度が非常に遅い点に特徴がある。通常の周波数の地震であれば、マグニチュード4クラスなら1秒程度で地殻破壊が終わるが、超低周波地震として観測された地震は30秒から100秒程かかっていることが観測された。

超低周波地震は東南海地震の震源域で発見された。海洋プレートと大陸プレートの境に位置する海溝付近の海域で、従来は地盤の固着が弱いため地震が発生しないと考えられていた。

2012年5月7日に海洋研究開発機構と東京工業大学、東京大学が超低周波地震の発生メカニズムを明らかにした旨の共同プレスリリースを発表した。この成果により、これまで実態が不明だった津波地震の原理を解明できる可能性があるという。

関連サイト:
海溝付近のプレート境界面をゆっくり滑る地震の発生メカニズム - 独立行政法人海洋研究開発機構 2012年 5月 7日
超低周波地震の発見 - 独立行政法人 防災科学技術研究所