2012年5月23日水曜日

逆送

読み方:ぎゃくそう
別名:検察官送致
別名:検察官への送致

少年法に基づき家庭裁判所に送致された少年(少年犯罪の案件)を、事件の凶悪性などを鑑みて検察官へ再び送致すること。

少年犯罪は原則的に家庭裁判所に送致され、審判を経て、保護観察とするか少年院に送致するか、あるいは児童自立支援施設へ入所させるかが判断される。ただし、犯行内容が特に凶悪な場合は、逆送により、家庭裁判所から検察官へ再び戻される。

逆送された案件は検察冠により起訴され、地方裁判所に送致されて、刑事処分が下される。

逆送は、懲役刑などの刑事処分がふさわしいと認められる場合に行われる。少年法第二十条では、犯行時16歳以上で、故意の犯罪行為により被害者を死亡させた場合は、逆送を行う旨が規定されている。

2012年4月23日に京都府亀岡市で発生した児童集団登校への車突っ込み事故で、運転していた18歳少年は家庭裁判所に送致されたが、検察官により逆送を求める意見書が付されたという。

関連サイト:
少年法 - e-Gov