2012年6月14日木曜日

免疫不全ブタ

読み方:めんえきふぜんブタ
別名:免疫不全豚
英語: Immunodeficiency Pigs

免疫機能を持たないブタ。独立行政法人農業生物資源研究所が初めて開発に成功した。

免疫不全ブタは実験動物として利用される。免疫不全であるため、人間の細胞を移植しても拒絶反応を起こすことなく生着する。例えば病気やガンの再現・経過観察、新薬の投与といった用途での活用が期待されている。

免疫不全の実験動物としては長らくマウス(ヒト化マウス)が利用されていたが、マウスは小動物であり寿命が短く、実験できる内容が限られていた。豚は10年以上生き、生理学的・解剖学的にもマウスよりヒトに近い。免疫不全ブタにより、より多様な医療実験が可能になると期待されている。

関連サイト:
免疫不全ブタの開発に世界で初めて成功 - 農業生物資源研究所