別名:東電OL殺人事件
別名:東電女性社員殺害事件
1997年に東京電力の従業員であった女性が絞殺された事件。佐野眞一の小説『東電OL殺人事件』などの題材にもなっている。
東電OL殺害事件は、被害者の人物像のスキャンダル性などにより当時大きく報道された。殺害現場の隣のビルに不法滞在のネパール人男性が住んでおり、生前に被害者と性的関係を持ったことがあるという事実があった。このネパール人男性は逮捕・起訴され、第1審では無罪判決が言い渡されたが、第2審で無期懲役の逆転判決が言い渡され、2003年の上告棄却によって刑が確定した。
2011年、遺体に残存していた体液のDNA鑑定が行われた結果、刑が確定したネパール人男性とは一致しないことが判明した。2012年に再審の開始が決定している。検察側は異議申し立てを行ったが退けられ、被告への刑の執行は停止された。刑務所からの釈放後、不法滞在の罪によって入国管理局へ身柄が引き渡されている。被告には強制退去の措置が取られる見通しとなっている。