2012年7月4日水曜日

ミュンヒハウゼン症候群

読み方:ミュンヒハウゼンしょうこうぐん
別名:ミュンヒハウゼンシンドローム
英語:Munchausen Syndrome

虚偽性障害の一種で、病気を捏造したり誇張したりして周囲にアピールし、関心や同情を集めようとする精神疾患。病名は「ほら吹き男爵」と通称される人物に由来する。

ミュンヒハウゼン症候群の患者は、一般的に、自分が病気であると偽ったり、虚偽の身体症状により苦しむふりをしたり、副作用の強い薬をわざと飲んだり、あるいは自ら病因・感染源を作って病気を招いたりといった行為を繰り返す。そのようにして周囲に病状を訴え、病院で検査や治療を受けようとする。

ミュンヒハウゼン症候群は、病気であることを偽る点で詐病と共通している。ただし、詐病が利益の享受を明確な目的としており、実利が伴わない検査や手術などを避けようとするのに対して、ミュンヒハウゼン症候群の患者はむしろ積極的に手術などを受けようとする点で異なる。

ミュンヒハウゼン症候群の変種で、病歴を偽ったり傷つけたりする対象を、自分自身ではなく自分の子供などに見出すものを、代理ミュンヒハウゼン症候群という。

関連サイト:
ミュンヒハウゼン症候群 - メルクマニュアル日本語版