2012年7月23日月曜日

プレイム事件

読み方:プレイムじけん
別名:CIA工作員名漏洩事件
英語:Plame affair

2003年に、当時CIA秘密工作員(エージェント)として活動していたヴァレリー・プレイム(Valerie Plame)がアメリカ政府によってその身分を暴露され、家族と共に身辺の危機に晒されるに至ったという一連のスキャンダルの通称。

プレイム事件の発端は、米国政府が当時世論にアピールしていた「中東の大量破壊兵器の存在」について、ヴァレリー・プレイムの夫ジョゼフ・ウィルソンがその存在を否定し、政府を批判する記事を新聞に寄稿したことに起因するとされる。政府は報復措置としてヴァレリー・プレイムの身分を暴いたという。ジョゼフ・ウィルソンは米国政府を相手に訴訟を起こし、暴露に関与した政府高官が実刑判決を受けている。

2007年3月には、プレイム事件に関するヴァレリー・プレイム自身の回顧録「Fair Game」が出版された。2010年にはナオミ・ワッツの主演で映画化されている。