2012年9月27日木曜日

113番元素

読み方:ひゃくじゅうさんばんげんそ
別名:原子番号113番元素
別名:ウンウントリウム

原子番号が113の元素。自然には存在せず、人工的に生成される。第13族元素に属する超ウラン元素である。2012年9月現在、正式な名称が定まっておらず、「ウンウントリウム」の通称で扱われている。

2004年に、理化学研究所が初めて113番元素を発見したと発表した。理研は2005年にも113番元素の検出に成功している。後にロシアの研究所などでも検出事例が報告されている。

理化学研究所が2004年に113番元素を発見した際の実験方法は、ビスマス(原子番号83)に亜鉛(原子番号30)の原子核ビームを照射するというものだった。ビームの照射は80日間に及び、原子核同士の衝突は100兆回行われたという。

理化学研究所を含め、いずれの観測例も新元素を発見したと認定されるには至っておらず、発見者に与えられる命名権は留保されていた。理化学研究所は2012年9月26日に、113番元素を確定的に生成させることに成功したと発表した。これにより日本の理研に命名権が与えられることが期待されている。

関連サイト:
新発見の113番元素 - 独立行政法人理化学研究所 2004年9月28日