2012年9月7日金曜日

放射線照射殺菌

読み方:ほうしゃせんしょうしゃさっきん
別名:放射線照射による殺菌
別名:放射線の照射による殺菌

主に食品の殺菌処理のうち、微量の放射線を照射することによって殺菌効果を得る方法のこと。

食品を対象とする放射線照射殺菌は、一般的に「食品照射」などと呼ばれる。放射線照射殺菌の処理が行われた食品は「放射線照射食品」などという。

放射線照射には、生物の遺伝子に損傷を加えて死に至らせる効果がある。このため、食品に放射線を照射することで、細菌を死滅させることができる。

放射線照射殺菌は、加熱殺菌とは異なり食品を加熱せずに、生のまま殺菌できる利点がある。日本国内ではこれまできわめて限られた用途でしか放射線照射殺菌が利用されてこなかったが、生レバーの提供禁止などを契機に、放射線照射殺菌の用途拡大が検討されつつある。

2012年9月現在、日本ではジャガイモの発芽抑制の用途にのみ放射線照射殺菌が認可されている。世界的にはより広い用途で放射線照射殺菌が利用されている。