2012年10月1日月曜日

東京駅丸の内駅舎

読み方:とうきょうえきまるのうちえきしゃ
別名:東京駅丸の内赤レンガ駅舎
別名:丸の内赤レンガ駅舎

東京都千代田区丸の内一丁目に所在するJR東日本の駅舎。1914年(大正3年)に営業を開始した。日本最多のプラットフォームを持ち、東西の鉄路の起点である東京駅の本駅舎である。

東京駅丸の内駅舎は、ドーム屋根を特徴とする3階建て、赤レンガ造りのヨーロッパ風建築として設計され、皇居に正対するように構え、中央に皇室専用出入り口が設けられていた。設計者・辰野金吾は大正時代を代表する建築家で、日本銀行本店を設計したことでも知られている。

1923年に関東大震災が発生した際、東京駅丸の内駅舎はびくともしなかったが、1945年の東京大空襲では建物上部が大きく損傷し、規模を縮小して補修された。階数は2階に減り、ドーム状屋根は復元されなかった。2003年、東京駅丸の内駅舎は国指定重要文化財となっている。

2006年に東京駅丸の内駅舎を開業当初の姿に復元するプロジェクトが発足した。駅舎の地下に大規模な免震装置を設置すると同時に、失われた3階部分やドーム屋根を復元する取り組みが進められた。

復元工事は2007年から5年かけて行われ、2012年10月1日にグランドオープンした。復元工事に要した総工費は約500億円、その費用は空中権の譲渡によってまかなわれたという。