2012年12月12日水曜日

銀河3号

読み方:ぎんがさんごう
別名:銀河三号

北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)が開発したロケット。北朝鮮側は人工衛星の打ち上げ用ロケットであると説明しているが、事実上の長距離弾道ミサイルと見られている。新聞などでは「北ミサイル」と通称されることがある。

銀河3号は、北朝鮮で開発されている長距離弾道ミサイル「テポドン2号」がベースになっているとされる。同じくテポドン2号の改良版である「銀河2号」の後継でもある。

テポドン2号の射程距離は5000~6000キロメートル、あるいはそれ以上とされている。2009年に「銀河2号」の発射実験が実施された際には、少なくとも3000キロメートル以上飛行したことが確認されている。

2012年4月に、北朝鮮は人工衛星の打ち上げと称し、銀河3号の発射実験を実施した。銀河3号は発射1~2分後に空中分解し、実験は失敗した。

2012年12月1日、北朝鮮は月内に地球観測衛星の打ち上げのため「銀河3号」の発射を実施すると発表した。発射予定日は12月10日から22日までの間とされ、12月3日にはロケット一段目の設置が進められた。

北朝鮮は2012年12月10日に、銀河3号の発射日程を12月29日までにずらすと発表した。12日早朝には、中央日報など複数の韓国紙が、銀河3号の解体作業が進められていることを報じたが、その日の午前中に銀河3号が発射されたことが確認された。

関連サイト:
北朝鮮、発射台に長距離ロケット設置 - 中央日報日本語版 2012年12月3日
北朝鮮、設置したロケットを解体…修理のためか - 中央日報日本語版 2012年12月12