2013年1月22日火曜日

ロクイチ国債

読み方:ロクイチこくさい

1978年から1979年にかけて発行された、6.1パーセントの固定金利が付いた10年国債の通称。

ロクイチ国債の利率6.1パーセントは、1970年代当時は最低水準の金利であった。ロクイチ国債が大量に発行された直後、公定歩合は金融引き締め政策のため3パーセント台から9パーセントまで急激に引き上げられた。利回りは12パーセントに達した。これによってロクイチ国債の相対的価値は暴落し、ロクイチ国債を大量に保有していた大手銀行などがパニックに陥った、とされる。

産経新聞は、ロクイチ国債を巡る債権市場の混乱を指して「ロクイチの悪夢」と呼んでいる。2013年1月の記事では、第2次安倍内閣においてアベノミクスにより国債の流通利回りが上昇しつつある状況を、ロクイチの悪夢を引き合いに出して論説している。

関連サイト:
安倍政権下での国債増発への懸念 ロクイチの悪夢がよぎる - MSN産経ニュース 2013年1月17日
「国債暴落」  村上龍が聞く金融経済のスペシャリストからの回答 - Japan Mail Media
会計基準と国債発行2 - 京都大学 経営管理大学院 川北英隆のブログ