2013年2月13日水曜日

ブースト型核分裂弾

読み方:ブーストがたかくぶんれつだん
別名:ブースト型核分裂爆弾

核爆弾の一種で、重水素と三重水素を核融合させ爆発の威力を高めた方式のもの。

核爆弾は原子爆弾と水素爆弾に大きく分類される。原子爆弾は核分裂反応を利用し、水素爆弾は核融合反応を利用している。ブースト型核分裂弾は核分裂反応を利用するが、爆発時に核融合反応を起こさせ、中性子を発生させることによって、核分裂反応の促進・効率化を実現する。

ブースト型核分裂弾は原子爆弾と水素爆弾の中間的な方式であり、より高度な技術力が必要となる水素爆弾を開発する足がかりとして位置づけられる。また、より小型で高威力の核弾頭として、長距離弾道ミサイルの射程距離の延長や威力向上につながる。

2013年2月12日に北朝鮮が地下核実験を実施して国際的批判を浴びたが、この核実験において使用された核爆弾はブースト型核分裂弾であったと見られている。