2013年5月14日火曜日

女性手帳

読み方:じょせいてちょう

女性の身体のメカニズムや結婚時期や妊娠適齢期などの基準を記載した手帳。内閣府の少子化危機突破タスクフォースによって考案された少子化対策の一つ。2013年5月14日現在、「女性手帳」は仮称である。

少子化危機突破タスクフォースは、女性を対象に、10代から将来の人生設計について考えてもらうように教育や啓発活動を行うものとして、「女性手帳」を少子化対策の柱として位置づけている。

森雅子内閣府特命担当大臣の記者会見での答弁によると、少子化危機突破タスクフォースで人口減少の原因を分析したところ、結婚や妊娠に関する政策が十分に整備されていなかったことが明らかになったという。また、晩婚化が進んでいることも出生率の低下につながっているとの分析結果を提示した。

また森雅子少子化担当相は、高齢出産のリスクの認知のためには前提となる知識が不可欠で、早い段階からの教育、啓蒙が重要だと述べた。

一方で、「女性手帳」に対して批判的な意見もある。民主党の蓮舫元少子化担当相は、「女性手帳」が、全女性を均一に対象にすることについて懸念を示している。また、インターネット上や各メディアの社説などでは、「女性だけに知らせても意味が無い」、「手帳を配布するための税金が無駄だ」といった声が上がり、「女性手帳」は物議を醸している。

関連サイト:
森内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成25年4月26日 - 内閣府
「女性手帳」でバトル 蓮舫氏「非常に危険」 森氏「啓発は大切」 - MSN産経ニュース