2013年5月16日木曜日

第三のウナギ

読み方:だいさんのウナギ
別名:第三のうなぎ
別名:第3のうなぎ
別名:第3のウナギ

国産ウナギでも輸入物でもないウナギ、あるいは、ウナギを代替する食品などのこと。

2013年5月現在、ビカーラ種と呼ばれるインドネシア近辺の種が、従来のウナギに代わる第三のウナギになり得るとして期待されている。

ウナギは日本では食材として親しまれているが、2000年代に入ってからニホンウナギの個体数は激減しており、2013年2月には絶滅危惧種に指定されるに至っている。漁獲量は減少し、市場価格は高騰し続けている。稚魚(シラスウナギ)の密漁で摘発される事例も多く発生している。市場では数の減少と価格高騰によって売れ行きも鈍り、ウナギ産業全体が打撃を受けている状態と言える。

世界にはニホンウナギを含めて18種類のウナギが生息しているが、国産(日本産)のウナギが最も味がよく、輸入可能な他の種類は味が明らかに落ちるか、あるいは、ニホンウナギと同様に種の希少性が高まりつつある、という状況にある。そうした状況下において、ウナギ産業を活性化する素材が、「第三のウナギ」として探求されていると言える。

ビカーラ種は2013年春頃から本格的に市場に出回りだしたウナギの一種であり、味、食感ともにニホンウナギに近く、蒲焼によく合うとされる。個体数には幾分余裕があり、比較的安価であるため、より手軽にウナギ料理に親しむための食材として、期待されている。