2013年11月8日金曜日

ビル・デブラシオ

英語:Bill de Blasio

米国の民主党所属の政治家。母方がイタリア系、父方がドイツ系。2013年11月に行われたニューヨーク市長選に当選し、2014年1月に第109代ニューヨーク市長に就任することが決まった。

デブラシオ氏は高校時代から反核などの学生運動に参加し、1988年にはニカラグアのサンディニスタ政権の支援活動を行った過去がある。2001年にニューヨーク市議会議員に当選し、2009年からはニューヨーク市の副市長に相当する市政監督官を務めていた。

2013年の市長選では、デブラシオ氏は73%の得票率で共和党候補のジョセフ・ロータ氏に大差をつけて当選し、氏の当選により、1994年以来20年ぶりに民主党所属のニューヨーク市長が誕生することとなった。

市長選では、デブラシオ氏は有色人種や貧困層を含む幅広い層からの支持を受けた。その背景には、氏の妻がアフリカ系で、かつそのことを選挙戦で大きくアピールしたこと、人種差別とも捉えられる「ストップ・アンド・フリスク(警察による路上での職務質問とボディチェック)」に反対の立場を取っていること、性的少数派の権利保護に努めてきたことなどが影響したといわれている。

デブラシオ氏はリベラル色が強いことで知られており、ブルームバーグ現市長の政策を、所得格差を広げるものとして批判している。市長就任後は、富裕層への増税や低所得層の保護など、格差縮小に向けた政策を行うとしている。