2013年11月29日金曜日

JADIZ

別名:日本防空識別圏
別名:日本の防空識別圏
別名:日本の防空識別区域
英語:Japan's ADIZ
英語:Japan's Air Defense Identification Zone

日本政府が設定している防空識別圏(ADIZ)の通称・略称。

「日本防空識別圏」や「JADIZ」といった呼称は、中央日報・朝鮮日報・東亜日報などの韓国紙が主に用いている表記であり、日本国内ではことさらに用語化されていない(単に「ADIZ」を用いている)といえる。なお韓国(Korea)の防空識別圏は「KADIZ」であり、中国(China)の防空識別圏は「CADIZ」となる。

防空識別圏は、他国の未識別・目的未詳の航空機による領空侵犯を阻止する目的で、領空および領空の周辺空域を対象として設けられている。

日本の防空識別圏は、基本的には戦後GHQによって設定された区域をそのまま継承する形で設定されている。沖縄、尖閣諸島は日本の防空識別圏に含まれるが、樺太・千島列島・小笠原諸島は含まれていない形になっている。

2013年11月に、中国が尖閣諸島を含む東シナ海の海域を自国の防空識別圏であると一方的に発表した。一部空域は日本の防空識別圏を重複しており、日本側は到底容認できないという見解を表明している。

小笠原諸島が日本の防空識別圏に含まれていなかった理由は、小笠原の先には太平洋しかなく、太平洋の果ては米国であり、この報告から領空侵犯される危険性が低かったからだとされる。2013年11月に中国側が声明を出した後、防衛省が日本の防空識別圏を小笠原諸島まで拡大することを検討していると報じられている。