2014年1月10日金曜日

ラピアクタ

別名:ペラミビル
別名:ペラミビル水和物
英語:RAPIACTA
英語:Peramivir

塩野義製薬が製造販売を行う、抗インフルエンザ薬の商品名。イギリスのバイオクリスト社が「ペラミビル(Peramivir)」の名称で開発した薬剤を、塩野義製薬がライセンス取得し、2010年1月に厚生労働省の承認を得た。

ラピアクタは、内服薬であるタミフルや、吸入薬であるリレンザ、イナビルなどと異なり、点滴によって投与される。約15分の点滴で、成人の場合、タミフル5日分と同等の効果が得られるとされる。点滴が行われるのは基本的に1回のみであり、治療が1回で完了することが利点とされている。また、経口投与が困難な高齢者や重症患者、吸入薬がうまく使えない小さい子供などにも有効とされる。

ラピアクタは、タミフルやリレンザなどと同じ、「ノイラミニダーゼ阻害薬」の一種である。インフルエンザウィルスを感染した細胞に閉じ込めて放出を阻止することで、新たな細胞への感染を防ぐという作用機序であり、症状が発現してから48時間以内に投与することが必要である。