2014年1月10日金曜日

関門海峡道路

別名:関門新ルート
別名:第二関門橋

関門海峡を横断して九州(福岡県)と本州(山口県)を接続する道路、またはその構想。2014年現在、全国に6本ある「海峡横断道路」の計画路線の一つに数えられており、着工の時期は未定である。

関門海峡道路は、地域高規格道路「下関北九州道路」の一部として計画されており、福岡県北九州市小倉北区と山口県下関市彦島を結ぶルートが計画されている。橋梁とトンネルのどちらの形をとるかは確定していないが、公表された2012年度の調査資料では、つり橋型式の橋梁が有力だとされている。

関門海峡は2014年現在、1本の橋と3本のトンネルが横断しているが、その全てが壇ノ浦・門司周辺の近接した場所に存在し、災害などで交通網が途絶するおそれが比較的高いといわれている。関門海峡道路の建設は、そのような災害リスクへの対応能力の向上に効果的だとされている。また、既存の橋およびトンネルは老朽化が進んでおり、補修工事に伴う頻繁な渋滞発生などが問題とされてきたが、関門海峡道路がバイパスとしての役割を果たすことも期待されている。

関門海峡道路の構想は1980年代後半まで遡り、1991年には周辺自治体や経済団体などからなる「関門海峡道路整備促進期成同盟会」が設立された。しかし、2008年に国会で、他の海峡横断道路と同様に、「建設費の無駄」との批判に晒され、事業が凍結していた。2013年に福岡県と山口県は、国による調査再開を促すことを目的として、関門海峡道路の建設に向けた調査を行うことを発表した。

関連サイト:
関門海峡道路建設促進協議会-  九州経済連合会