2014年2月27日木曜日

アンネの日記

読み方:アンネのにっき
別名:Het Achterhuis
英語:The Diary of a Young Girl
英語:The Diary of Anne Frank

ユダヤ人の少女、アンネ・フランクが、1942年から1944年にかけて執筆した日記を基にした文学作品。アンネ・フランク一家がナチス・ドイツによる迫害を逃れ、亡命先のオランダのアムステルダムで潜伏生活を行う中で書かれた。アンネの日記は、第二次世界大戦終戦後の1947年に、アンネの父、オットー・フランクによって出版された。

アンネ・フランクは1942年6月12日から日記を書き続けていたが、1944年8月4日に、密告により秘密警察(ゲシュタポ)に逮捕され、日記はその時点で中断された。アンネはベルゲン・ベルゼン強制収容所に移送され、そこでチフスにより死亡した。オットー・フランクは移送先のアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所で終戦まで生き延びたのち、アムステルダムで娘の日記を受け取り、翻訳・編集を行ったのちに出版を行った。

「アンネの日記」の初版は1947年に出版され、世界中で2500万部を超えるベストセラーとなった。アンネの日記は、ナチス・ドイツによる人種差別政策やホロコーストの様子を後世に伝える文学作品として、教科書などでしばしば取り上げられている。また、アンネの日記を基にした演劇や映画が数多く上演・上映された。

なお、オットー・フランクはアンネの日記の一部記述を削除しているが、のちに削除箇所が増補され、「完全版」と銘打って出版された。