2014年2月27日木曜日

efWING

読み方:イーエフウィング

川崎重工業株式会社が2013年に発表した鉄道車両台車。「efWING」は、「enviromentally friendly Weight-Saving Innovative New Generation Truck」の略と説明されている。

efWINGでは、世界で初めて、台車フレームの素材にCFRP(炭素繊維強化プラスチック)が採用されている。CFRPが採用された結果、台車フレームの重量が従来比で40パーセント減少し、台車全体の重量も450キログラム軽量化された。軽量化により、走行燃費が向上し、省エネ効果がもたらされるとされている。

また、CFRP製フレームに、従来は軸バネ(コイルバネ)が担っていたサスペンションの機能を付与したことにより、各車輪がレールに与える圧力が安定し、脱線の原因となりうる輪重抜けが起こりにくくなったとされる。また、安定性が高まることから、乗り心地も従来品より向上したとされる。

efWINGは感性工学に基づき設計されており、黒と赤を組み合わせた印象的な配色が採用されている。efWINGは、2013年度のグッドデザイン賞金賞(経済産業大臣賞)を受賞した。

川崎重工業は、efWINGを「次世代の台車」として位置づけ、今後国内外での販売に重点を置いていく方針を示した。

関連サイト:
世界初、サスペンション機能を持つCFRPフレームを採用した次世代の鉄道車両台車「efWING」を開発 - 川崎重工