2014年3月27日木曜日

減容化

読み方:げんようか
別名:減容
別名:減容化処理
英語:volume reduction

廃棄物などの容積を減少させること。特に、下水処理場で発生する汚泥や、放射能で汚染された廃棄物や土などの容積を減らすという文脈で言及されることが多い。減容化は、廃棄や貯蔵にあたっての負担の減少のほか、廃棄物の物理的・化学的安定性を高めることにも繋がる。

減容化を行うにあたっては、焼却処理、圧縮処理、溶融処理など、複数の手法がある。焼却処理は、廃棄物を燃焼させて灰にすることで減容化を実現する手法である。焼却灰を高温で溶融固化し、スラグの状態にすることで、さらなる減容化、安定化が行われることもある。圧縮処理には専用の圧縮機が用いられ、ドラム缶に充填した状態で、あるいは充填できるような形に成型されることが多い。溶融処理には電磁誘導、プラズマ、マイクロ波などの手法があり、それぞれ効率や適した廃棄物の種類などが異なっている。汚染水を減容化するためには、濾過や乾燥処理などの手法がとられている。

その他、汚泥の減容化手法としては、物理的破壊や薬剤処理などを用いた手法のほか、細菌や菌類など、微生物の分解活性を利用した手法も行われている。汚泥の主体をなす細菌を原生動物に捕食させ、それをさらにワムシ類、ミミズなどに捕食させるという、食物連鎖を利用した手法も行われている。