別名:国鱒
秋田県田沢湖に生息していたことが知られるサケ科の淡水魚。美味とされる。すでに絶滅したと見られてきたが、2010年に山梨県の西湖で固体の生息が確認された。
田沢湖のクニマスは、戦時中に発電施設が建設されたことによる水質変化の影響を受け、体数を急減させ、そのまま絶滅した。
2010年に、クニマスのイラスト作成の依頼を受けたさかなクンが資料として近縁のヒメマスを取り寄せ、その中にクニマスと思しき固体があることに気づいた。詳しい調査の結果、西湖から取り寄せられた固体が確かにクニマスであると同定された。クニマスの発見は約70年ぶりであるという。
2012年までに行われた調査により、西湖にはおよそ7500匹ほどのクニマスの固体が生息していると推定されている。また人工授精にも成功し、養殖できる目処がほぼ立っている。