2014年3月25日火曜日

坂茂

読み方:ばんしげる
別名:坂茂氏

日本の建築家。紙管をメイン素材に用いる「紙の住宅」や、紙の住宅の提供などを通じた災害被災地支援活動などで知られる。2014年3月に建築界の権威といえる「プリツカー賞」受賞者に選ばれた。

坂茂の「紙の住宅」は、防水加工を施したボール紙製の紙管を組み立てて作られる。素材が紙であるため、調達が容易(低コスト)で、軽量であるため設置も容易(重機を必要としない)である。十分な強度もあり、また断熱性もある。即席で設置でき、不要になったら廃棄も容易、再利用する道もある。

1995年に阪神淡路大震災が発生した際には、焼け落ちた教会の代わりに「ペーパードーム」が設けられた。ペーパードームは2005年に解体・撤去されたが、台湾に移設され、1999年に起きた台湾921大地震からの復興、および日台友好の象徴として存続することとなった。

2013年8月にはニュージーランドで、地震により倒壊した教会に代えて建てられた「紙の大聖堂」が完成している。

関連サイト:
坂茂建築設計