2014年4月3日木曜日

チリ地震

別名:チリじしん
英語:Chile earthquake
英語:earthquake in Chile

南米チリおよびその近海を震源とする大規模な地震の総称。沖合の海で起こる場合は「チリ沖地震」とも呼ばれる。1960年に発生した超巨大地震を指すことが多いといえるが、大規模な地震は十数年程度の間隔で発生している。

チリを含む南アメリカは「南アメリカプレート」と呼ばれる岩盤上にあるが、チリの西の沖合160キロメートルあたりで太平洋上の「ナスカプレート」が南アメリカプレートに沈み込み、「ペルー・チリ海溝」と呼ばれる大規模な海溝を形成している。ナスカプレートに沈み込まれた南アメリカプレートは隆起してアンデス山脈も形成している。この大規模なプレート活動が大規模な地震を頻繁に引き起こす。

1960年に発生したチリ地震はマグニチュード9.5と推定され、観測史上および有史以来最大規模の地震とされている。チリ全体がほとんど壊滅状態に陥り、多数の死者を出した。津波や火山群の噴火も誘発している。

2010年2月にはマグニチュード8.8、2014年4月にもマグニチュード8.2の巨大地震が発生した。チリでは近年、建築基準の見直し徹底と避難等対策の周知徹底に取り組んでおり、人的被害は抑えられつつある。

チリ沖で巨大地震が発生した場合、津波が太平洋をまたいで日本に到達することも少なくない。到達までに2日ほどかかる。