2014年10月27日月曜日

脱細胞化

読み方:だつさいぼうか
別名:脱細胞処理
別名:脱細胞

生体組織の構造を保ったまま、組織から細胞を取り除くこと。臓器移植手術などにおいて用いられる技術。

慶應義塾大学医学部が2012年に発表したプレスリリースの補注では、脱細胞化は次のような記述によって説明されている。
(注3)脱細胞化
組織から細胞傷害性の薬剤を循環することで、細胞を除去し細胞外蛋白のみを残す手法。
細胞の外側には細胞の「細胞外マトリックス」と呼ばれるタンパク質の構造がある。これは細胞の足場・骨格に例えられる。脱細胞処理によって細胞を除去して、この細胞外マトリックスのみ残すことで、臓器移植に伴う拒絶反応を抑えるなどの効果が期待できるという。

関連サイト:
大動物を用いた肝臓の脱細胞化骨格の作成と体外で肝細胞機能の維持に成功 - 慶應義塾大学 プレスリリース 2012年9月24日(PDFファイル)