別名:イオン吸着型の鉱床
別名:イオン吸着型のレアアース鉱床
別名:イオン吸着型レアアース鉱床
レアアースを含む花崗岩が風化して粘土層となり、レアアースが粘土鉱物に吸着する形で堆積・高密度化してできた鉱床。重レアアースを多く含み、採取が比較的容易である、といった特徴がある。
レアアース鉱床は、大きく「マグマ由来鉱床」と「イオン吸着型鉱床」に区分される。マグマ由来鉱床は、地中深部のレアアースがマグマの活動によって地表付近に押し上げられた鉱床である。
マグマ由来鉱床は放射性元素を濃縮しやすく、採掘・削り出しのコストに加えて放射性元素の処理コストも嵩むという難点がある。他方、イオン吸着型鉱床は風化の過程で放射性元素が流されているため処理コストがかからず、レアアースの抽出も粘土鉱物を酸に浸すだけでできるという手軽さが特徴となっている。
レアアース鉱床は世界各地に散在しているが、イオン吸着型鉱床は特に中国に集中して存在しているとされる。2010年代前半の時点では中国南部でのみイオン吸着型鉱床が発見されている。
関連サイト:
広報誌特集:レアアースの通説 正と誤 - 独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOMEC)