2015年1月5日月曜日

犬ジステンパー

読み方:いぬジステンパー
別名:イヌジステンパー
別名:ケイナインジステンパー
英語:canine distemper

イヌ科動物をはじめとする肉食獣が罹患するウィルス性疾患。犬ジステンパーウィルスを病原とする。人には感染しない(ズーノーシスではない)。

犬ジステンパーの主な症状は発熱や下痢、皮膚組織の病変などである。発症すると重体に陥りやすく、そのまま死亡に至る場合も少なくない。感染した場合の死亡率は50パーセント以上とも90パーセントとも言われている。

犬ジステンパーは予防接種によりあらかじめ感染を防ぐことが可能である。しかし予防接種の前に感染してしまうと発症を防ぐことはできない。発症後の効果的な治療法は確立されておらず、対症療法しか手立てがないため、病後の見通しはあまり明るくない。

犬ジステンパーはパンダなどにも感染する。2015年1月には、中国陝西省で多数のジャイアントパンダを飼育している施設でパンダが犬ジステンパーに罹患したと報じられた。

関連サイト:
イヌの病気 - 感染症 - 一般社団法人日本臨床獣医学フォーラム