2015年3月2日月曜日

低硫黄軽油

読み方:ていいおうけいゆ
別名:低硫黄化軽油

硫黄分の 含有量が少ない(脱硫処理の施された)軽油。特に、硫黄分50ppm(重量比0.005%)以下に抑えられた軽油。

低硫黄軽油のうち、硫黄分の含有量を10ppm以下まで低減させた軽油は、「超低硫黄軽油」もしくは「サルファーフリー軽油」と呼ばれることがある。

軽油に含まれる硫黄分は燃焼後に硫黄酸化物として放出され、酸性雨等の環境汚染の原因となる。自動車には排ガスに含まれる硫黄分などを浄化するため触媒が設けられているが、硫黄濃度が高いと触媒の寿命を縮める。あらかじめ硫黄分の少ない低硫黄軽油を使用することで環境や触媒への負荷を減らすことができる。

軽油の硫黄分含有量は、国内では2000年代半ばに規制が強められ、低硫黄軽油、超低硫黄軽油の使用が義務づけられるようになっている。