2015年3月25日水曜日

ロバート・カッツ

別名:ロバート・L・カッツ
英語:Robert Katz
英語:Robert L. Katz

20世紀中頃に活躍した米国の経営学者。ハーバード大学教授。マネージャーに求められる能力を3つに区分してその構造・関係を示した「カッツ・モデル」(カッツ理論)を提唱したことで知られる。

ロバート・カッツは管理職に求められる能力を「テクニカルスキル」、「ヒューマンスキル」、「コンセプチュアルモデル」の3区分に切り分けた。

テクニカルスキルは「業務遂行能力」とも訳される。業務オペレーション上必要となる知識や技術といった要素がテクニカルスキルに該当する。

ヒューマンスキルは「対人関係能力」とも訳される。部下や顧客とのコミュニケーションを通じて、円滑な人間関係を築き、伝達や指示を行う能力を指す。

コンセプチュアルスキルは「概念化能力」とも訳される。組織や事業の構造・状況を俯瞰して概念的に把握し、事の本質や現在の課題を見極め、問題の解決策や新案などを見いだす能力などがコンセプチュアルスキルに当たる。

「テクニカルスキル」、「ヒューマンスキル」、「コンセプチュアルモデル」の3区分は、前者よりも後者の方がより高次の能力とされており、テクニカルスキルは現場の監督者に特に求められ、ヒューマンスキルはいわゆる管理職、コンセプチュアルスキルは経営者に最も要求される能力と位置づけられる。

関連サイト:
Skills of an Effective Administrator