2015年4月20日月曜日

トリンの聖骸布

読み方:トリノのせいがいふ
英語:Turin shroud

イタリア・トリノにあるローマ・カトリック教会、ヨハネ大聖堂に収蔵されている聖骸布。新約聖書に記述されているイエス・キリストの死の場面で、なきがらを包んだ布(聖骸布)とされており、聖遺物として信仰の対象となっている。

トリンの聖骸布はおよそ4.3メートル×1.1メートルのリネン(亜麻)布である。うっすらと人の影のような姿が浮かんでおり、これはイエス・キリストの姿であるとされている。

20世紀に科学的調査が行われ、炭素年代測定を通じてトリンの聖骸布の制作時期は中世であると判定された。しかしながら解明されていない不思議な点も多く、依然として信仰対象であり続けている。

トリンの聖骸布は数年に一度、一般公開されることがある。2010年代には2010年、2015年に一般公開の機会が設けられている。