2015年7月2日木曜日

コヒーシン

英語:cohesin

染色体を分配結合させる機能を持つタンパク質。「染色体接着因子」とも呼ばれる。卵母細胞が分化(減数分裂)して卵子を生じる際には染色体を正しく配分する役割を担う。

理化学研究所は2015年7月1日に、加齢の進んだマウスの卵母細胞の染色体数を観察して加齢に伴う卵子の染色体数異常の主要因を明らかにしたと発表した。加齢とともにコヒーシンが染色体上から減少し、これによって卵母細胞が減数分裂する際に染色体分配にエラーが生じやすくなる、という仮説の裏付けとなる減少が、実験により観察されたという。

関連サイト:

加齢による卵子の染色体数異常の原因を特定-染色体分配の誤りを直接観察することにより解明- - 理化学研究所 プレスリリース(研究成果)2015年7月1日