2017年8月7日月曜日

国石

 読み方:こくせき

国の象徴(シンボル)と位置付けられた石のこと。国花・国鳥・国獣・国魚といった「国を代表する種」の石バージョン。ただ、国石を指定している国は、国花や国鳥に比べると多くはない。

国石も国花や国鳥と同様、その国の地理や歴史と深いかかわりを持ち、国民にも親しまれている種類が選ばれる。たとえば、スイスの国石は水晶である。水晶はスイス国内でも産出される上に、時計産業においてクオーツ時計の重要な素材として多用されている。

日本では、2016年に日本鉱物科学会がヒスイ(翡翠)を国石として選定する旨を表明している。これは法的根拠があったり国が公式に認めた見解だったりするわけではないが、その点は国花や国鳥も同様、基本的に非公式な性質のものである。

関連サイト:
「ひすい」を我が国の「国石」として選定 ― 一般社団法人日本鉱物科学会