2017年10月31日火曜日

光格子時計

読み方:ひかりこうしどけい
英語:cryogenic optical lattice clock

複数本のレーザー光の干渉によって原子を閉じ込める領域を形成し、領域内に閉じ込められた多数の原子を同時計測して時を刻む、原子時計の一種。

光格子時計は約10のマイナス18乗の精度で時を観測することができる。東京大学大学院工学系研究科の香取秀俊教授によって開発された世界初の光格子時計は、ストロンチウム原子を用いて時間経過を計測している。

光格子時計の精度はセシウム原子時計の精度に基づく現行の「秒」の定義を更新する可能性があるとして、研究が進められている。また、光格子時計を測地技術に応用し、より精度の高い標高計測や地殻変動の観測を可能にする研究も進められている。