2017年11月23日木曜日

オウムアムア

英語:Oumuamua

2017年10月頃に地球への接近が観測された、太陽系外から飛来した天体の通称。太陽系の外側から来た天体としては史上初めて観測された天体である。「恒星間天体」「恒星間小惑星」(Interstellar Asteroid)とも呼ばれる。

オウムアムアという呼び名はハワイ語で「偵察者」を意味する語に由来する。ハワイ語としては語頭にアポストロフィを付けた「ʻOumuamua」の表記が正しい。

オウムアムアは長さ数百400メートル、幅数十メートルの、葉巻のような形状をしていると見られている。天体を構成する主な物質は岩石や金属であるという。

オウムアムアは秒速数十キロメートル(時速十数万キロメートル)の速度で太陽系内を通過、水星の公転軌道の内側まで到達して太陽の重力に引っ張られる形で進路を曲げ、それから太陽系の外側に向かい始めた。

オウムアムアの規模・形状・材質はどことなく宇宙船を思わせ、進路(航路)も太陽あるいは太陽系の重力を利用した進路変更(スイングバイ)に見えなくもない。ネット上では一般ユーザーが「太陽系外の文明が地球を偵察しに来たのだ」とか「いや恒星間飛行のため立ち寄ったのだ」と言って妄想をたくましくしている。

関連サイト:
'Oumuamua: Interstellar Asteroid ― NASA
A brief visit from a red and extremely elongated interstellar asteroid ― Nature