2018年8月27日月曜日

白タク

読み方:しろタク
別名:白タク行為

営業行為が認められていない自家用車を使用して、タクシーとして営業活動すること。すなわち、必要な資格・免許・設備などを取得しない状態で行われる違法タクシー営業。

2017年頃からは、在日中国人による中国人観光客を対象としたの白タク行為が日本国内の観光地や空港などで顕著になり、問題視されている。

日本国内ではタクシーとして営業するには第二種運転免許が必要であり、営業用車両として認可された(緑色のナンバープレートを装着した)車両を用いる必要がある。無資格者によるタクシー行為は違法行為である。しかしながら、「対価を徴収して客を車で送迎する」というタクシーの行為そのものは、低質な真似事レベルなら誰でもできてしまえる種類の活動である。そのせいもあってか違法な白タク行為は後を絶たない。

最近では欧米を中心に「自家用車の座席の空き」をシェアビジネスに活用した「ライドシェア」のビジネスモデルが普及しつつある。ライドシェアは一般人が人を送迎するという点で白タク行為と線引きの難しいビジネスであり、日本では法整備が進められているとはいえ導入が立ち後れた状況にある。

近年日本で問題となっている中国人の白タク行為は、場所は日本国内ではあるが、乗せる側も乗る側も中国人である。中国国内ではタクシー営業に要する条件が日本とは異なり、ライドシェアはむしろ推進されている。そのこともあってか、そもそも乗せる側も乗る側も「日本ではそうした白タク営業が違法である」という認識が希薄であるとされる。

しかも中国系の白タクの大半では、中国国内で普及しているオンラインのタクシー予約サービスを通じて事前に予約や決済などの手配が行われている。このため、白タクと疑われる車両を摘発しようとしても違法行為が行われた現場が押さえられず、「知人を迎えに来た」といった方便で容易に言い逃れられてしまう、という困難を抱えている。

中国の事情をテーマとするニュースメディア「サーチナ」は、中国メディアの「快資訊」が掲載した、「日本では最近、道路交通法違反で中国人が逮捕される事例が相次いでいる」という実情と、中国人観光客を主な顧客とする中国人の白タクが、日本の正規タクシー事業者の数倍もの運賃を取る、同国人をカモにしたボッタクリ営業をしていたという事例を紹介している。

関連サイト:
日本では「白タク」を利用しないように! 何かあったら面倒なことに=中国メディア ― ダーチナ  09:12