2017年11月20日月曜日

電気飛行機

別名:電動飛行機
別名:電動航空機
別名:電気航空機

電気エネルギーを動力とする航空機の通称。2017年現在、将来の実用化に向けた研究開発の取り組みが本格化しつつある。

機体の基本設計は従来と同様で、動力源を液体燃料から電池に、エンジンをモーターに置き換えた構造が想定されている。従来型の航空機と比べて騒音および振動が格段に抑えられ、動力まわりのメンテナンスが容易になる。化石燃料を燃焼しない方式となるため直接的には二酸化炭素を排出しない上、燃料の取り扱いも従来よりははるかに容易になる。

いわゆるソーラープレーンも、太陽電池を利用するモーター式の航空機という意味で電気飛行機に該当するが、2017年現在「電気飛行機」と言って念頭に置かれる対象は旅客機である。小型の機体ほど実現しやすいため、当初はタクシー代わりに利用でいる小型機や、数名から十数名程度を乗せて都市間を移動するコミューター機の形で実用化されるものと期待される。騒音が極力抑えられるという電気飛行機の特徴もコミューター機レベルの用途と相性がよい。

2017年にはイギリスのEasyjetが、10年内をめどに電気飛行機を旅客機として実用化し運用する計画を発表している。