2017年11月20日月曜日

あおり運転

読み方:あおりうんてん
別名:煽り運転
別名:アオリ運転

車道の前方を走行する車に対して、速度を上げさせたり道を譲らせたりする目的で行われる、威嚇的・挑発的な運転の総称。

あおり運転は、走行速度が遅い(と煽る側には感じられた)前方車両に「もっと速度を出せ」と促したり、「追い越させろ」と促したり、前方に割り込まれたことに腹を立て苛立紛れに嫌がらせをしたり、といった目的で行われることが多い。煽りの手段としては、異常に近接したり、必要がない状況で警笛(クラクション)を鳴らしたり、ヘッドライトをハイビームで灯火したりといった形を取ることが多い。執拗に追跡する(追い回す)といった嫌がらせや、いったん追い越してから行く手を阻んで相手の車を停めさせ、運転手を降車させた上で暴力を振るうような場合もある。

あおり運転をされた側は、心理的圧迫感から運転に焦りが生じ、安全運転の維持が脅かされやすい。あおり運転を行う者は往々にして法定速度を大幅に超過して走行するような無法者であり、何をされるか分からないという不安にも駆られることになる。あおり運転は危険だと注意したり諭したりすると逆ギレされかねない。

あおり運転はいわゆる「自動車運転死傷行為処罰法」に基づき処罰の対象となる。

あおり運転が絡むいざこざは、全国で多く発生している。2017年に報じられただけでも、高速道路の追い越し車線で停車させて追突事故(死亡事故)に巻き込ませる、相手の車を停めて車を殴って壊す、相手を殴る、相手を撥ねる、といった事例が報じられている。