2018年1月23日火曜日

教範

教示指導の手本として用いられる方式や、その方式が説かれた教科書類のこと。特に、軍において教練に持ちいられる教科書のこと。とりわけ、自衛隊が部隊内で用いている、戦闘訓練の方法や装備品の取り扱い方法についてまとめた資料のこと。

日本国内では陸上自衛隊が用いている教科書を教範と呼ぶ場合が多い。陸自に限らず各国の軍においても陸軍のそれを教範と呼ぶことがある。海自空自ならびに海外の海軍空軍に関しては陸自・陸軍に比べると「教範」と呼ばれにくい傾向がある。

軍に限らず、たとえば警察などでも、同種の教科書を教範と呼ぶことは多々ある。武道においても教範という呼称が用いられることはままある。

軍における教範は、軍の行動原則や具体的な戦術、運用などに関わる情報がまとめられたマニュアルであり、機密である。もちろん市販はされていない。所持の管理も厳格であり、部隊に所属していても自由に購入できる代物ではない。

2018年1月には陸自の教範がネットオークションサイトで数十冊あまり売り出されていたことが分かり、ちょっとした騒動になっている。