2018年8月29日水曜日

サイレントインベージョン

別名:静かなる侵略
英語:silent invasion

武力を行使するような表だった侵略行為ではなく、献金などを通じて「頭が上がらない」状態にすることで国の実力者を言いなりにし、最終的には実質的な属国・傀儡国家とする、というような他国への干渉の在り方。

サイレントインベージョンは、オーストラリアの大学教授クライブ・ハミルトン(Clive Hamilton)が著書「Silent Invasion: China's Influence in Australia」において、オーストラリアの政権に対する中国共産党の党略を指す語として用られている。

2016年にはターンブル政権がオーストラリア北部ダーウィン(Darwin)の港を中国企業へ99年間という長期にわたり貸与する契約を締結し、米国をはじめとする環太平洋諸国の安全保障の問題が大きく取り沙汰された。

ハミルトンが著書「Silent Invasion」を出版する際には、当初刊行予定だった大手出版社が自粛という形で同著の販売中止を決めている。