2022年11月21日月曜日

オルタナティブ

英語:alternative
別名:オルタナティヴ
別名:オルターナティブ
別名:オルターナティヴ
別名:オルタネイティブ
別名:オルタネイティヴ

「オルタナティブ」とは、主に「代案」「代替物」「二者択一の選択」あるいは「(主流な方法に取って代わる)新たなもの」などの意味で用いられる英語由来の表現。根本的な意味は「代わりとなるもの」である。

日本語の「オルタナティブ」の直接の語源は、英語の alternative である。英語の alternative には形容詞と名詞の用法がある。形容詞の用法は「alternative plan(代案)」のように「代わりの~」「代替となる~」という意味で用いられ、名詞として用いる場合は「There is an alternative. (別の方法がある)」のような具合に「代わりのもの」を指す意味で用いられる。

ビジネスシーンでは「オルタナティブ」は「代案」や「他の選択肢」を指す意味で用いられることが多い。

株式投資の分野では「オルタナティブ投資」、医療の分野では「オルタナティブ医療(代替医療)」などの表現が用いられることがある。これは「(旧来の主な手法に取って代わる)新しいやり方」のような意味である。

音楽の分野では、これまでの主流ジャンルとは一線を画すような新たな音楽の方向性を指す意味で「オルタナティブロック」のような言い方が用いられた。つまり音楽ジャンルとしての「オルタナ」は、音楽的な特徴を表す語ではなく、音楽シーンにおける潮流やスタンスを表す語である。

オルタナティブの語はビジネス、投資、医療などで使われる

ビジネスの場面においてオルタナティブは、既存のものや伝統的なものにとって代わるアイディアや価値観を表現する際に使われることが多い。例えばビジネスの会議において何か代替案を用意しなければならい場合「オルタナティブを提案する」といった表現を用いる。また政治経済の話題に上がることが多い代替エネルギーや自然エネルギーを意味する際に「オルタナティブなエネルギー」といった使い方がなされる。

投資の分野では、株式や債券の売買が伝統的取な投資取引と位置付けられている一方で、コモティティ取引や不動産、デリバティブ取引といった非伝統的な投資対象が存在する。それら株式投資以外の取引を指す総称としてオルタナティブ投資という言葉が用いられている。

医療分野ではオルタナティブ医療という言葉が使われているが、これは英語の「alternateive medicine」が元になっている。「従来の西洋医学や薬の代替となるもの」という意味で、西洋医学と対をなす、東洋医学や自然療法を指す言葉として用いられる。具体的には漢方薬や鍼灸、広くはヨガやマッサージの分野まで含めてオルタナティブ医療と表現される。

その他に音楽分野でもオルタナティブの使用が見られる。オルタナティブロックやオルタナティブミュージックという表現で使用され、商業指向の音楽とは一線を画す音楽、またはその創作精神自体を意味している。そのためオルタナティブ音楽は、必ずしも固定の音楽ジャンルを示すものではなく、流行に捕らわれない自由な表現を志す音楽に対して幅広く用いられる言葉である。

オルタナティブの類語

オルタナティブの類語は、語義の説明で既出のものもあるが「二者択一」「代替」「カウンター」が挙げられる。二者択一とは、2つのものから1つを選び取ることを意味する。オルタナティブと比較した場合、二者択一という表現は文語や口語そして場面を問わず柔軟に使用できる表現といえる。オルタナティブの場合、もう一方の「新しく代わりになるもの」という意味において頻繁に使用される傾向にあるため、限られたビジネスでの場面や論説文などを除いては、余り積極的に用いられることはない。

「代替」は、他のもので替えることを意味する。「オルタナティブ」の場合は「新しく代わりとなるもの」というように単に代わるだけではなく、その交替が何らかの価値を内包する際に使用される傾向が強い。よって使い分けとしては、代替の方が、何の価値転換も含まない機械的な交替も含めて、幅広く使用することができる。

オルタナティブの類語としての「カウンター」は、反対の、反撃、反抗といった意味を有している。特にカウンターをオルタナティブの類語と捉える場合、それ単独ではなく、カウンターカルチャーとオルタナティブカルチャーという形で対比されることが多い。双方は類語と位置付けられる一方で、確かなニュアンスの違いも含んでいる。カウンターカルチャーは、カルチャーが持つ「反抗」という意味合いが強く合わさり、既存の価値観への対立がより強調される。

オルタナティブの反対語

オルタナティブの反対語は「主流の」「既存の」「オリジナル」といったものが挙げられる。「主流の」は「主流の音楽」や「主流の作法」といった表現で用いられるように、流行の中心にある事柄、その時代における一般的方法を表現する際に使われる。「既存の」は「既存の社会体制」や「既存の構成員」といった使われ方があるように、昔から続いているもの、伝統的なものを指す時に用いられる。「オリジナル」は「オリジナルの味」「オリジナルのデザイン」というように「一番最初に始めた」「起源がある」といった意味を表現する際に用いられる。いずれも、「新しく代わりになるもの」という意味合いで用いられるオルタナティブと対をなす言葉といえる。

オルタナティブの使い方、例文

  • 「テレワークや在宅ワークの普及、我が社もこれまでのビジネスモデルとは異なるオルタナティブを用意しなければ目まぐるしい社会情勢の変化には対応できない。」
    この文脈でのオルタナティブはビジネスモデルを意味しているが、それも単なるビジネスモデルではなく社会情勢に対応していけるような優れたビジネスモデルということである。
  • 「西洋医学はこれまで、病気が発生してからどう対処するかということを念頭に発展を続けてきた。しかし、それだけでは限界が見えている。むしろ、未然に病気を防ぐためのオルタナティブ医療に脚光が当たるべき時がやってきた。」
    ここでは対処療法メインとされる西洋医学と対を成す存在として、より予防医療に焦点を当てた医療を表現するためにオルタナティブという言葉が使われている。
  • 「既得権益による反対の動きはいまだに根強いものの、主要先進国では、化石燃料とは異なる特性を持ったオルタナティブなエネルギーへの転換が加速している。」
    これまでの人類の発展を支えてきた既存の燃料ではなく、その代わりとなる新たなエネルギー、例えば太陽光や風力発電などを意味する表現としてオルタナティブが使われている。
このように「オルタナティブ」の使い方としては、何か新しいもの、違った価値を内包しうるものに対して用いる方が違和感はない。逆にそうでない場合は「別の」「代わりの」というを表現を使用した方が無難である。