「メタファー」とは、比喩(ひゆ)の表現形式のうち、「まるで~」「~のような」などの明確な比喩表現を使わずに、他の物事になぞらえて表現する、比喩のことである。「暗喩」「隠喩」などとも呼ばれる。対義語は「直喩(シミリ)」。
- あなたは私の太陽だ(メタファー/隠喩)
←→ あなたはまるで太陽のような存在だ(シミリ/直喩)
比喩のうち、「まるで~のようだ」「あたかも~のように」といった言い方によって比喩表現であることを明示する比喩を「直喩」という。
比喩表現ではあるが、比喩表現であることを直接には示さず、類推その他の総合的判断によって比喩であることを読み手が理解するような暗示的な比喩を「暗喩(メタファー)」という。
他の物事に関する物語の体裁を取って、暗に風刺や戒めのメッセージを伝える、という遠回しな伝え方を「諷喩(ふうゆ)」という。諷喩は隠喩の一種といえる。
メタファーの語は、心理学や哲学の分野では、精神分析の考え方に基づき、「行動や夢のイメージの置き換え」という意味で使われる。
メタファーは、比喩の表現を使わない洗練された修辞技法の表現と考えられている。メタファーを使うときは、言葉でイメージを喚起させることで相手に暗に意味を伝えるため、スマートな印象を与えることが多い。
メタファーは、比喩の表現を使わない洗練された修辞技法の表現と考えられている。メタファーを使うときは、言葉でイメージを喚起させることで相手に暗に意味を伝えるため、スマートな印象を与えることが多い。