2020年7月13日月曜日

既往歴

読み方:きおうれき

既往歴とは、患者が過去に罹患した病気や健康状態のこと。既はすでに起きた事実、往は過ぎた時間を指し、既往は過去を意味する言葉で今現在は含まれない。歴は経てきた痕跡を指す言葉であり、既往歴は経験済みの病気を指している。健康診断の問診票には、いま現在罹患している病気や健康状態は既往歴に含まず現病歴に記載するのが正しい書き方だ。既往歴を英語にするとmedical historyとなる。

既往歴についてどこまでの健康状態や病気を含むべきかは、過去に一定期間の治療を必要とした病気のほか、薬の副作用や事故などを原因とする骨折なども既往歴に含まれる。一方で、一時的な治療で完治する風邪や軽度の下痢などの体調不良は含まないのが一般的だ。過去の全年齢に経験した病気を含むが、胎生期に起きた病気も既往歴となる。治癒した病気や怪我の程度は関係ないため、重度の病気や怪我のみ既往歴に含む訳ではなく、盲腸やもっと軽度な病気も含まれる。

また、既往症との違いはなく、こちらも今は完治した病気を示す。病院のほかに告知義務があるケースでは、既往歴による後遺症などが日常生活や業務に影響しない場合に記載されないことも多い。

既往歴の語を用った例文としては「患者に既往歴があるか確認し、現在起きている異常へ影響があるか確認する」「昏倒した高齢者には、心臓病や脳卒中の既往歴があった」などが挙げられる。