2010年11月1日月曜日

消費者態度指数

読み方:しょうひしゃたいどしすう

向こう半年間に関する消費者の意識の指標のこと。需要側統計の一つ。内閣府が月次で実施する「消費動向調査」で調査が実施され算出される。

消費者態度指数の作成方法は下記の通りである。

(1)「暮らし向き」、「収入の増え方」、「雇用環境」及び「耐久消費財の買い時判断」の4項目に関し今後半年間の見通しについて5段階評価で回答してもらう。
(2)5段階評価のそれぞれ「良くなる」に(+1)、「やや良くなる」に(+0.75)、「変わらない」に(+0.5)、「やや悪くなる」に(+0.25)、「悪くなる」に(0)の点数を与え、この点数に各回答区分の構成比(%)を乗じ、乗じた結果を合計して、各項目ごとに消費者意識指標(原数値)を算出する。
(3)これら4項目の消費者意識指標(原数値)を単純平均して消費者態度指数(原数値)を算出する。なお、平成16 年3月調査までは、「物価の上がり方」を加えた5項目の消費者意識指標の単純平均であったが、消費者態度指数については遡及して4項目で算出している。

消費者態度指数は、「一般世帯」「単身世帯」、それらを合わせた「総世帯」の3つの区分それぞれについて算出され、さらに世帯ごとに、世帯主の性別・年齢、世帯年収、所得区別、居住地域や都市規模別、などという具合に、各種デモグラフィック変数ごとの消費者態度指数も算出される。

また、消費者態度指数を構成する「暮らし向き」「収入の増え方」「雇用環境」「耐久消費財の買い時判断」の四つの要素は「消費者意識指標」と呼ばれる。「消費動向調査」で調査項目となる消費者意識指標は、前述の4つに、「資産価値の増え方」「レジャー時間」の2つを加えた計6つであるが、消費者態度指数の算出に使われるのは前述の4つだけであるため、これら4つの消費者意識指標は特に「消費者態度指数を構成する意識指標」と呼ばれる。

なお、消費者態度指数については、一般的には「50」が善し悪しの一つの目安であると言われている。


関連サイト:
消費動向調査 - 内閣府
消費動向調査(全国、月次)の解説 - 内閣府